プロドライバー佐藤琢磨さんと鷹栖で動作確認テスト
ホンダ学園創立50周年記念 モンテカルロ・ヒストリックへのチャレンジ・プロジェクトは、
4月からレストアして出来上がった車両、シビック2台、サンセット号とマドリード号で、
10月6日(月)から5日間、埼玉から北海道の鷹栖町までラリー形式で一般道の峠をいくつも越えて走破しました。
この行程は、シビック2台の走行テストも兼ねております。
途中、点検整備や破損部品の修理を重ねて、10日(金)にホンダ プルービングセンター北海道(鷹栖)へ無事ゴールしました。
総走行距離は1900kmに達し、初期信頼性を十分に確認できました。
翌日11日(土)は、プロドライバー佐藤琢磨さんを迎えて、鷹栖で動的確認テストでした。
朝のブリーフィングでは学生全員参加で顔合わせを行い、琢磨さんから激励をいただきながら いよいよ走行テスト開始、
走行テストはEU郊外コースの一部を利用して、慣熟走行からセッティング確認へ進行、
琢磨さんのサンセット号のファーストインプレッションも上々で、高い完成度だとコメントいただき一安心でした。
その後、スペアタイヤ搭載による車重変化検証、車高調整と進み、EU郊外コースでの撮影を実施して午前の走行は終了、
大きな課題として、足回りに横Gが掛かった際にブレーキの踏みしろが一旦増加し制動が遅れる事象打上げがあり、
走行終了後にサンセット号はブレーキのエア抜きを実施して、午後に備えました。 あわせてリヤのトーインも調整しました。
お昼休みは鷹栖の食堂にて参加者全員でお弁当をいただきながら、
学生リーダーが琢磨さんへ欧州遠征時の食事質問などを行って、有意義に過ごしました。
午後は、シビック2台の並走撮影をワインディングコースで行った後、EU郊外コース全体を利用して、
あらかじめ用意していたラリーコマ図による走行でした。
最初は本番さながらのランナバウトにも惑わされてミスコースもありつつ、学生自作のラリーコンピュータによる指示で、
琢磨さんは見事なアベレージ速度走行も実演されました。
琢磨さんのコ・ドライバー担当の学生は相当緊張していましたが、すぐに打ち解けて、ラリーコンピュータのチェック、
コマ図の読み方や指示の伝え方など、サンセット号のクルー連携でかなり良い確認が出来たとのことでした。
当日の最終段階では午前に発覚したブレーキ懸案に対し、マドリード号と乗り比べも行って、
両車同傾向の中でサンセット号の方が特に課題が大きいことがわかりました。
このブレーキ懸案の原因は特定できていないので、学校に持ち帰り欧州発送までに 出来る限りの解析と対策を進めます。
午後は並行して、ワインディングコース、高速周回コースのバス見学も実施され、参加学生にとって貴重な体験となりました。
テスト後のまとめミーティングでは、佐藤琢磨さんより鷹栖でのインプレッション詳細を説明いただきました。
今回のイベントでも大変多くの出来事があり、学生も責任感や使命感について新たに出来たと考えます。
鷹栖の皆様を始め多くのHonda関係者に支えられて鷹栖イベントを大成功で終了できました。
来年2月のモンテカルロへ向けて、また一つ大きな通過点をクリアできたことに感謝しかありません。
どうもありがとうございました。
本ラリー・プロジェクトは、また次へと邁進します、引き続き 応援をよろしくお願いします。
2025年10月14日
ホンダ学園 創50記念 ラリー・モンテカルロ・ヒストリック
チャレンジ プロジェクト